甲賀市の田村神社を参拝した後、久々にあの朱色の美しい楼門が見たいなぁ...と思って、同市に鎮座する大鳥神社にも足を運びました。 田舎の集落の中にある神社なのですが、失礼ながら、なぜこんな山奥にこんな立派な神社が? と思うほど、素晴らしい社殿です。
大鳥神社( おおとりじんじゃ )
訪問日 2020年8月15日(土)
御祭神
《 主祭神 》
素盞鳴命
《 配祀神 》
大己貴命
奇稲田姫命
御神紋
織田木瓜
創建
元慶6年( 882年 )
所在地
甲賀市滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野782
大鳥神社について
大鳥神社は、元慶6年に伊賀国( 現三重 )の阿拝郡河合より勧誘された神社で、もともとは大原谷の祗園社や牛頭大名神河合社牛頭天王と呼ばれていました。 その後、大原谷の 「 大 」、鳥居野の 「 鳥 」 の頭文字を取って、現在の大鳥神社と改称されたそうです。
牛頭大名神河合社牛頭天王と呼ばれていた名残から、今でも地元の方々や氏子さんには、「 てんのうさん 」 と呼ばれ親しまれています。
毎年7月23日・24日に催される 「 大原祇園( おおはらぎおん ) 」 は県指定無形民俗文化財にも指定されていて、甲賀の代表的なお祭りです。まだ一度も見に行った事がないのですが、別名:喧嘩祭りと言われるほど、激しいお祭りだそうです。

長い参道を楽しむ
こちらは二の鳥居、駐車場からだいぶ離れたところにある二の鳥居のところまで逆戻りして写真を撮ったのですが、一の鳥居はまだここから更に逆戻りしなくちゃダメなので、今日は二の鳥居から失礼します^^
一の鳥居から三の鳥居まで、大鳥神社の参道は長いです。 氏子さんは9村からなっているそうで、参道には奉納されている灯籠もたくさん並んでいます。 たくさんの人々に大切にされている神社なんだなぁって事がよくわかります。
参道の途中には立派な太鼓橋。 今から約280年程前の1744年に架けられた石造太鼓橋です。 苔も生えてて良い感じ。そんな昔からここに架けられているんだぁって思うと、本当に感慨深いです。
橋を越えると階段の上に三の鳥居が見えてきました。 朱色の美しい楼門もチラッと見えてきましたよ^^
三の鳥居は木製なのですが、両部鳥居といって、柱の両側は控え柱で支えられていて、ドーンッと迫力があります。
境内の左手側には並々と水をたたえた手水舎。 湧き水が使われているんでしょうね。惜しげもなく、水がドバドバ出ています^^ しっかりお口とお手々を清めていきましょう。
朱色が目をひく美しい楼門
さてさて、お待ちかねの朱色の楼門です^^ やっぱりキレイ♪ 京都の八坂神社の楼門を模して建造されたそうなのですが、建てられたのは、大正8年( 1918年 )、100年経ってるようには見えないなぁ。 大事に大事に保持されているんですね。
ちなみにこちらは夜の楼門。 夜10時くらいまでは、灯籠にも明かりが灯っています。
楼門をくぐって中に入ると、左右が折れ廻りの透塀になっているので、これまた美しい建造美を見る事が出来ます。
国の登録有形文化財に指定されている拝殿
入母屋造、間口三間、奥行三間造りの拝殿は、国の登録有形文化財に指定されています。 風格のある拝殿で、楼門の迫力にも負けていません。
中門と本殿
左右透塀付きの中門の奥には、三間社流造、間口三間三尺、奥行三間造りの本殿。
塀の向こうをちょっと覗くと、本殿前に狛犬さんが置かれていたのですが、隙間からの撮影はうまく出来ずキレイに撮れなかったのでボツです^^; 狛犬さん、ごめんね~
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まとめ
全国的に有名でいつも参拝客でごった返している神社もたまにはいいけれど、やっぱりこういう静かな土地で参道から本殿までの景色や建物の造形美などをゆったりした気持ちで楽しむのが一番好き。 甲賀町には櫟野寺っていう大きなお寺や、この後に参拝する油日神社など、歴史があり優美な神社仏閣がたくさんあり、魅力がいっぱいですよ!
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