狛犬さんについて深く知っていくと、狛犬さんについてのさまざまな疑問が出てきます。こちらの記事では狛犬さんが何の動物でなんのために置かれているのか?どちらがオスでどちらがメスなのか?という疑問にお答えしていきます。
狛犬は何の動物?
狛犬( こまいぬ )と呼ばれている事から、狛犬は「 犬 」だと思われている方もいるかもしれませんが、見た目は私たちが知っている犬とはちょっと違います。

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こちらの記事では、私が以前飼っていた愛犬( 黒パグ )にそっくりな狛犬さんを紹介しているので、あながち犬と似ていなくもないのですが、狛犬は犬ではなく想像上の生物とされています。 どちらかというと犬というよりは獅子舞の獅子に風貌が似ていますよね^^
また狛犬だけでなく、日本全国の神社では狛兎や狛猿、狛虎や狛龍、狛鹿に狛蛙、狛猪...とさまざまな狛さんが存在しています。 そこで祀られている神様と縁のある動物だったり使いの動物だったり。
日吉系の神社にお参りすると狛犬ではなく狛猿さん、天満宮だと狛牛さん。 さまざまな神社に参拝していると、こういった様々な狛さんに出会うのが楽しみの1つだったりもします^^
私がこれまで参拝した中で一番インパクトがあった狛さんは京都の宮津市にある奥宮 眞名井神社でしょうか? 大きな龍2体が紅白の宝珠を手に持って両脇で睨みをきかせているんです。
神様から見て右側に吽形、左側に阿形、写真ではなかなか迫力が伝わらないのが残念ですが、神社自体もすごく神聖な空気感が漂っていて圧倒されたのを今でも鮮明に覚えています。
狛犬は何のために置かれているの?
神社と言えば鳥居がまず目に入ってきますが、鳥居の横にはたいてい狛犬さんが置かれています。 私自身がそうであったように狛犬を意識して見るようになるまでは、狛犬の存在って見過ごしがちなんです。これ本当に不思議です。
なんとなく目には入っているんだけど、当たり前の光景過ぎて特に目に留まらない。 ところが狛犬さんを意識するようになると、急激に狛犬さんの主張が激しくなってくるのでこれまた不思議です。
そんな狛犬さんは何のために置かれているかというと、神社の守護だったり邪気を祓うために置かれていると言われています。いわば一種の番犬のような存在、神社の守り神として大役を担ってくれているのです。
狛犬はどっちがオスでどっちがメス?
狛犬さんに注目するようになると、かわいい子狛ちゃんと一緒にいる狛犬さんに出会う機会も多くなると思います。 子狛ちゃんと一緒にいるのがメスでもう1体の狛犬さんがオスなのね...と思いがちなのですが、実は違うんです!
正解は「 どちらもオス 」
ただ、大きく口を開けた阿形の方が「 陽 」とされるのでオスを表し、口を閉じた吽形の方が「 陰 」とされるのでメスと言われることもあります。 実際、子狛ちゃんと一緒にいるのは口を閉じた吽形さんが多いですしね^^ 阿形の方は宝珠を咥えていたり毬を踏みつけているモノが多いです。
一対で置かれているんだからオスメスつがいで置かれていると感じるのが当然、私も狛犬さんの事を詳しく知るまではそう思っていましたし、今でもやっぱり子狛ちゃんを連れた狛犬さんはお母さん(メス)だと感じています。
とある神社ではオスとメスがわかるようにオスには男と分かるソレを...メスには女と分かるソレをハッキリと彫っている狛犬さんも存在しています。 狛犬さんはこうでなくてはならない!とした定義がある訳ではないので、時代の流れや石工さんの意図によってオスメスうやむやになっているモノも多いようです。
実は片方が狛犬でもう片方は獅子
先程、狛犬はどちらもオスだと名言しましたが、本殿を前に正面から見て左側に置かれた方が狛犬、正面から見て右側に置かれた方が獅子というのが正しいとも言われています。
↓↓ 狛犬 ↓↓
本殿を前に正面から見て左側には口を閉じた吽形、右側には口を開けた阿形が置かれているので、本当の狛犬さんは吽形だけなのです。
↓↓ 獅子 ↓↓
神社によっては吽形には角が生えていて阿形には角無し...とハッキリと狛犬と獅子を区別して置かれているところもありますが、ほとんどの神社ではどちらも角無し、狛犬か獅子か見分けも付かないくらい同じ風貌です。
まとめ
こちらの記事では
狛犬は何の動物か?
狛犬はなんのために置かれているのか?
狛犬はどちらがオスメスか?
について解説してみましたが、狛犬さんをより身近に気軽に楽しんでもらうなら、あまり堅苦しいことは考えてほしくはありません^^
1対の狛犬さんの表情や風貌からいろんな妄想を掻き立ててストーリーを描いていくのもまた楽しいのです。 そして神社にお参りする際は神様の守護をしている狛犬さんに、まずはひとこと挨拶をしていくのをお忘れなく♪ ご挨拶を済まして参拝する事で神様へのご案内もスムーズに運びます^^
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