滋賀県甲賀市信楽町にある新宮神社、御鎮座1300年以上、信楽駅下車後まっすぐ進んだ先にある歴史ある神社です。陶芸の町だけあって3対の狛犬さんのうち2対は陶器の狛犬さん^^ 連続テレビ小説 スカーレット では「 しがらき火まつり 」でロケ地になった事でも有名です。
新宮神社( しんぐうじんじゃ )について
霊亀元年(715年)9月、元正天皇の御代、奈良時代に創建、1336年の南北朝の戦の兵火で本殿などは焼失してしまったのですが、1663年11月に再建され今に至ります。
実物を見る事は出来ませんが、境内の御由緒に「 高麗犬一対 」の写真が掲示してあります。南北朝の戦の兵火で焼け焦げた跡があるようなのですが、本殿と共に全焼しなかったのは奇跡ですよね。
阿形さんのこのなんとも言えない表情がいい! ちょっとニャンちゅうにも似てる(笑)実物もこの目で見られるモノなら見てみたいなぁ。
御祭神
【 主祭神 】
素戔嗚尊
櫛稲田姫尊
大山津見神
【 境内社 】
大国社
神武社
御神木社
巳社
【 御神紋 】
左三つ巴・五瓜に唐花
住所( 駐車場 )とアクセス方法
【 住所 】
〒529-1851
滋賀県甲賀市信楽町長野1151-1
【 駐車場 】
無料( 20台以上 )
信楽駅から新宮神社に向かって直進、鳥居の目の前に来たら右方面、新宮神社裏手にまわる道を進むと「 新宮神社参拝者駐車場 」があります。かなり広いので余裕を持って駐車出来ます。
【 アクセス 】
新名神高速道路
信楽IC 降りて車で10分
信楽高原鐡道
信楽駅 徒歩8分
信楽焼で作られた2対の狛犬さん
信楽駅を一歩出てから一直線に進んでいくと新宮神社の鳥居が目の前に現れます。紫香楽一宮、大変歴史のある神社なので信楽に遊びに来られた際は是非参拝して頂きたいです^^
鳥居をくぐると真っ先に目に付くのが陶器の狛犬さん! 写真で見るよりも大きな狛犬さん。 阿形さんは大きな大きな毬を踏んづけてこちらを見下ろしています。鮮やかな茶色いボディがとてもきれいです。
吽形さんは胸をグッと張って誇らしげな表情。尻尾もピーンッと反り立って立派でしょ? 狛犬さんは前から見る表情も良いですが、後ろ姿も良いんですよ。 たてがみの流れとか尻尾の形状、いろんな角度から楽しめます。
拝殿前の陶器の狛犬さんはちょっとコワモテです。 上から「おぅ!?」って感じで見下ろしてくるこの表情、かなりビビりますよね(笑)たてがみもしっかりアイパーきかせてて気合い入ってます。尻尾のカーリングもすごいでしょ?
吽形さんは昔はヤンチャだったんだろうなぁ...って感じのおじいちゃん。 今はかなり落ち着いて何か悟ったような表情です。穏やかな表情の裏にたくさんの苦労を感じさせます。← あくまで想像ですが(笑)
信楽の神社はここ新宮神社以外にも陶器で作られた狛犬さんを置いている神社がとても多いです。 以下の記事でも《 前期 》《 後期 》に分けて信楽焼の狛犬さんをたくさん紹介しているので、是非是非ご覧になって下さいね^^
⇒ 滋賀県信楽町、信楽焼の個性溢れる狛犬さんたち《 前編 》
⇒ 滋賀県信楽町、信楽焼の個性溢れる狛犬さんたち《 後編 》
平和の願いを込めて置かれた太鼓と鶏
境内に置かれた陶器の置物、太鼓の上に鶏が置かれています。 戦時中、金属が不足し金属で出来た神馬が徴収されてしまった後、平和の願いを込めて置かれたのがこの太鼓と鶏の像なのだそうです。
太鼓の上に鶏...どういう意味があるのか調べてみると、これは中国の故事「 諫鼓鶏( かんこどり )」から来ているそうです。 古代中国では治世に不満を感じている者は太鼓を鳴らすという話がありました。
長い間、鳴らされる事のない太鼓の上には鶏が安心してくつろぎます。 その様子が平和の世の中そのモノを象徴していたようです。
南北朝で戦の兵火で焼け焦げた跡が残った「 高麗犬一対 」と同様に、ここでは今平和に暮らせている事の有り難さを感じる事が出来ます。当たり前ではない平穏な毎日に感謝ですね。
境内に置かれた4つの境内社
新宮神社の境内には、大国社・神武社・御神木社・巳社 の4つの境内社が置かれています。大国さんは「 福の神 」人々の生活が豊かになり幸せに暮らせるよう、様々な福を招いてくれる神様です。
中でも私が気になったのが「 巳社 」 境内の隅の方にこじんまりと置かれている小さな祠なのですが...巳と言えば干支の蛇ですよね。
聞くところによると、ここ新宮神社の本殿には昔、夫婦のアオダイショウいたそうで、1匹は境内でもう1匹は近くのお店で死んでおり、その後、この境内で「 巳社 」として祀られる事になったのだとか。
たかが蛇、されど蛇...なんだか人のぬくもりを感じますよね。 2匹のアオダイショウはこの神社の守り神だったのかもしれません。
まとめ
今回は滋賀県甲賀市信楽町にある新宮神社をご紹介しました。 信楽の中心地にある神社なので、信楽観光に来られた際も立ち寄りやすい場所だと思います。 1300年の歴史だったり、狛犬さんだったり太鼓と鶏の置物だったり、神社の中でもさまざまな発見や感動があります。 是非、ご自身の目で心で感じてみて下さいね^^
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